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運動嫌いに効果発揮チャレンジ・ザ・ゲーム活用法!!

レポート(月刊レクリエーション記事より)


記録会の様子

運動嫌いに効果発揮チャレンジ・ザ・ゲーム活用法!!

「運動嫌い」の子どもたちは、その理由を一様に次のように言う。「疲れる」「きつい」「できないのが恥ずかしい」……。
こうした理由は、子どもたちの心に「運動=楽しくない」という書式を潜在的に意識づけ、以後、運動嫌いにさせてしまう大きな要素となっている。そこで大切なのが、子どもたちに、いかに「運動=楽しい」と感じてもらうか、だ。

(財)日本レクリエーション協会が普及・展開しているスポーツに、チャレンジ・ザ・ゲーム(以下C・G)がある。仲間との一体感づくりに役立つと同時に、遊びながらにして体力づくりにつながることを目的にしたものだ。平成元年に産声を上げて以来、16年にわったってたくさんの人びとに親しまれてきた。

「運動嫌い」を病に喩えると、C・Gは妙薬といえるだろう。「運動嫌い」に効く薬はさまざま考えられるし、年齢、体質によっても効き目は異なる。が、C・Gは、全国各地の学校現場や地域活動のさまざまな場面で楽しまれてきた実績を持つ。ということは、「運動嫌い」の理由を問わず、より多くの人に効き目が見込まれる、といえるだろう。C・Gとの出会いをきっかけに、「運動大好きっ子」への第一歩を歩み始めた人も多いはず!
 では、「運動嫌い」を改善させるC・Gの効能(魅力)を見てみよう。

いつのまにか運動していた!

「運動」の解釈にもよるが、一般的には「体を動かす=運動」となるのではないだろうか。体を動かさない運動はないからである。しかし、必ずしも「体を動かすことが好き=運動が好き」とはならないらしい。その理由に、運動とは、基礎体力が優劣を決定し、勝敗にそのまま結びついてしまう、というイメージが強いからではないだろうか。

「運動は嫌い」でも「C・Gは好き」、という子どもはたくさんいる。が、C・Gも運動である。なぜだろう?

愛媛県の関谷久美恵さん(レク・インストラクター)は、毎月1〜2回、小学校の校庭を利用して、「遊びの広場」を展開している。主な活動内容は、ニュースポーツをはじめ、グループ・バンブーダンスやキャッチング・ザ・スティック、ネット・パス・ラリーなどのC・Gだ。関谷さんによると、小学校低学年の子どもたちは大勢やってきて、興味を持った種目や、自分にできそうな種目に挑戦しているという。しかし、小学校高学年になると、種目の選り好みもはっきりしてきて、競技スポーツに夢中になる子も多いそうだ。なかにはスポーツ少年団に入り、土曜日・日曜日ともなると、朝から晩まで野球やミニバスケットの練習に打ち込む子どもの姿が見られるという。

では、「遊びの広場」にやってくる子どもたちの大半は、小学校低学年の子どもたちばかりかというと、そうでもないという。小学校高学年でも、スポーツ少年団に入らない子どもたちが大勢やってくるという。こうした状況を、関谷さんはこう語る。

「競技スポーツに馴染めない子どもたちでも、本来は体を動かすことが好きなのではないでしょうか。ただ、自分に合った種目に出会えないから、運動を嫌いと思い込んでしまうのでは……」
 C・Gは、状況に応じてルールや遊び方をアレンジすることができる。また、種目数が多いため、自分に合った種目をセレクトすることができる。なによりも、遊び感覚で取り組めるため、ゲームに夢中になっているうちに、「いつのまにか運動につながっていた」なんて効果も期待できる。

競技スポーツを避けて通っているうちに、「運動離れが進んでいた」という子どもがいたら、ぜひC・Gを数種目お試しあれ!

運動の楽しさが発見できる

子どもの特性によくありがちな「食わず嫌い」。運動も同じで、まずはどんな種目でも、体験してみなければ好きか嫌いかはわからない。そこで重要なのが、子どもが運動とふれ合うきっかけをいかにつくるか、だ。強制されるわけでもなく、義務的でもなく…。子どもたちが自発的、積極的に参加するためには、どんな手法が有効か?

お祭りを想像してほしい。遠くで笛の音や囃子太鼓が聞こえる。みんなが楽しそうに踊っている。すると、自分もなんとなくその輪の中に入って、一緒に踊ってみたくなる。そして実際に輪の中に入って踊ってみると…。外から眺めていただけでは気づかなかった楽しさが発見できる。

北海道名寄市では、(社)名寄青年会議所が展開する事業の一環として、毎年1回、「チームジャンプin NAYORO」と題して、ロープ・ジャンプ・Xとロープジャンピング“10”を実施している。市内の小学校を中心に参加者を募り、11回目を迎えた今回は、市内にある小学校10校すべてから、計119チーム、約1100人が参加するほどの盛況ぶり。今では市をあげての大きなお祭り的な行事となって、自然と参加者は年々増加している。

この事業の仕掛け人のひとりである室田弘二さん(C・G普及審判員)は、
C・Gを活用した事業をこう語る。

「『みんなが参加しているから、自分も参加しよう』と、軽い気持ちで参加している子もいるとは思いますが、当日はさまざまなドラマがあるんです。自信満々で臨んだ当日、不本意な記録に涙する子もいれば、思わぬ高記録に抱き合って喜ぶ子もいます。しかし、大切なのは、『参加したから味わえた』ということです」
きっかけは、「体を動かすこと」というよりも、むしろ、「お祭り的な雰囲気に誘われて」かもしれない。しかし、結果として、運動しなければ味わうことができない感動に気づくことができる。

もし、「食わず嫌い(運動の楽しさを知らない)」の子どもたちがいたら、まずはC・Gから提供してみてはいかがだろう。「なんとなく楽しそうな雰囲気」に誘われて取り組んだC・Gをきっかけに、運動することの楽しさに気づき始めるかもしれない。

「運動嫌い」を改善させるC・Gの効能

 

「運動嫌い」につながる原因 C・Gの効能
体力に自信がない 年齢や体力に応じて、自分に合った種目をチョイス
体力差は、リズム感覚やグループの団結力で補える
勝敗にこだわるのが嫌だ 競うことより記録に挑戦
グループの輪に入れない 声を掛け合い、息を合わすことで交流が深まる
うまくできた際には、みんなで達成感が味わえる
「運動=ハード」と思い込む 遊び感覚で取り組んでいるうちに、いつのまにか運動につながっている
ルールが複雑 いずれの種目もルールはシンプル

 

「運動大好きっ子」を育てる秘訣

「運動する子どもが”今”何を経験しているのかを吟味する」

アトムスポーツライフ研究所 石井友光さん(千葉県/レク・コーディネーター)
 幼稚園や保育園、小学校を中心に、子どもたちの発育発達を視点に運動指導を展開しています。例えば、幼児・児童前期の子どもの「基本的運動技能」の獲得、及び「動き方の知識」「動き方の意識」「時間や空間の知識や意識」などに視点を置いたプログラムの実践と園内研修指導などです。こうしたプログラムを提供する際は子どもに対して決して難しい言語指示はしません。特に「教えたいこと」「知らせたいこと」を明確にする作業に時間を割くよう心掛けています。幼児・児童前期にある子どもたちは運動を通して学ぶことが大人に比べて大きいのです。ていねいに体験を振り返ったときに、子どもたちは「運動の課題」がはじめて「分かる」。そのとき「楽しい」と心が受け入れられる状況になるのではないでしょうか。

子どもの日頃の動きからメニューを編み出す

TAMA元気ビクス工房 太刀山美樹さん(福岡県/レク・コーディネーター)
 乳幼児、幼児の子どもを持つ親子を中心に、体操や体を使った遊びを展開しています。この月齢の子どもたちには、いくら言葉で体を動かすことの楽しさを伝えても、理解はしてもらえません。だから、いつも身近にいるお父さん・お母さんと戯れながら、自然と体を動かすことの楽しさを感じてもらっています。メニューを提供する前には、子どもたちが今、どんな行動をしているのかをよく観察します。子どもの行動の中から、「今、子どもたちはどんな動きに興味があるのか」を判断し、そうした動きを取り入れたメニューを考えて提供しています。子どもたちにとっては好きな動きだから、興味を示してくれます。また、そこにお母さんやお父さんの掛け声が入れば、子どもたちは大喜びで体を動かしてくれますよ。

チャレンジ・ザ・ゲームについてのお問い合わせ先

公益財団法人 日本レクリエーション協会 生涯スポーツ推進部
全国いつでもチャレンジ・ザ・ゲーム推進本部 まで
TEL 03-3265-1856  FAX 03-3265-1245
e-mail:cg@recreation.or.jp

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