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なつかし遊び:おはじき

ガラス玉をつぶしたような平べったいおはじき。透明やミルク色の中に、赤や青やいろんな色が入ったきれいなおはじきは、女の子の宝物でした。お菓子の缶やびんの中に集めたちょっと不揃いで、やわらかにまあるいおはじきは眺めているだけでも楽しかったものです。

おはじきの歴史



指ではじいて遊ぶことから「御弾き(おはじき)」という名前がつきました。古くは小石を用いたので、石弾<いしはじ>きとも呼ばれます。
 古代中国魏の時代に生まれ、日本には奈良朝時代に渡来したらしく、平安朝時代には宮廷でもて遊ばれていたことが『源氏物語』に、平安朝中期には『宇津保物語』に石はじき遊びが大人たちの間で行なわれていたことが描かれています。
 それが江戸時代に入ると、女の子の遊びとなり細螺<きさご>(ニシキウズ科の巻き貝)の貝殻が使われだしました。その貝殻は彩色されておもちゃとなり、「キサゴ」がなまった「キシャゴ」という名前は、おはじきの代名詞として今でも一部の地域で親しまれています。                        
 ガラス製のおはじきが普及したのは、1902(明治35)年頃からのことです。
 単純な遊びですが、はじく指の力加減が微妙で、当たると思ったところに飛ばなかったり、方向がずれたり、勢いがよすぎて他の玉にまで当たったりしておもしろいですよ。

参考:日本人形玩具辞典 斉藤良輔 編
   (株)東京堂出版 発行

遊び方

1.各自が同じ数のおはじきを出し合い、はじく順番を決める。

2.おはじきを全部手にとり、テーブル上にちらばせる。

3.どれとどれを当てるのかを決めたら、2つのおはじきの真ん中に指で線を引く。(このとき、おはじきに触れないようにする。もし、触ってしまったら、自分の番は終わり。)

4.うまく触れずに真ん中に線を引けたら、決めたおはじきをねらって、1つのおはじきを指ではじく。ねらったおはじきに当たったら、また指で線を引き、触らずに引けたら、2つのおはじきの好きなほうを自分のものにできる。

5.ねらったものに当たらなかったり、線を引くときに触ってしまったり、失敗をするまで自分の番を続けられる。

6.最後に1個残ったものは、目を閉じて、絵のように人さし指と中指でおはじきの周りを2回まわし、2本の指を開いて、おはじきに触れないように抜く。おはじきを多く集めた人が勝ち。

その遊び方以外に、「中抜き」(?)という遊び方もありました

片手いっぱいに握ったおはじきをテーブルや畳の上に投げ広げます。その中から、二つを「門」として決めます。その門を通して、出来るだけたくさんのおはじきをはじいてくぐらせます。はじいて通したおはじきがお互いに当たってもかまわないのですが、まだ門を通っていないおはじきに当たったらアウトです。たくさんのおはじきを通して、最後に門の役の二つのおはじきをはじいて当てます。きちんと当たれば、通したおはじきは全部もらえるのです。