“ものづくり”をキーワードに地域活動を展開する
「ものつくり大学」の取り組み
〜実習で作った小屋を利用したクラインガルテンの可能性〜
(公開パネルディスカッション)

岩下繁昭氏(ものつくり大学教授 建設技能工芸学科長)
岩下繁昭氏(ものつくり大学教授 建設技能工芸学科長)
神戸智代氏(ものつくり大学学生 建設技能工芸学科)
工藤正司氏(行田市役所企画総務部 次長兼企画課長)
廻谷義治氏(日本クラインガルテン研究会代表幹事)
泉田行信氏(日本余暇会事務局長、彩の余暇会副会長)

埼玉県行田市の「ものつくり大学」の事例を紹介しながら、大学を核とした地域づくりの取り組みを中心に、さまざまな立場の関係者を交えてパネルディスカッションが行なわれた。
まず、岩下氏の基調講演では、「実習で作ったベンチ付きテーブルを小学校や公共施設に寄贈」「住宅の福祉施設のリフォームを地域の工務店と共同で実施」「大学で作られた小屋と、地域の農地を利用したクラインガルテン(市民農園)で野菜を栽培」などといった、地域に根付いた大学の取り組みが紹介された。なかでも、話題の中心になったのがクラインガルテン。現在、大学と行政、地域が連携して取り組んでいるものは、「『ものつくり大学』版行田クラインガルテン構想」と称し、ラウベという休憩小屋を大学が毎年12棟ずつ製作し、10年間で1つのコミュニティーを作ろうというもの。
岩下氏は「大学がもの(ラウベ)を作る、そこで市民が野菜を栽培する。クラインガルテンには、そうしたレクリエーション的な要素を含んだコミュニティーが期待できる」との発表があった。
その後のパネルディスカッションでは、廻谷氏から日本のクラインガルテンの実態と今後の課題、工藤氏からは、大学と連携を図りながら進める地域づくりの可能性、神戸氏からは、行田市に多く残る蔵を活用したコミュニティーづくりなど、それぞれが展開する地域活動が報告され、地域振興を考えるうえで役立つセッションとなった。