子供の体力低下の背景

 現代の子供の生活をあらためて考えてみると、お父さんやお母さんが子どもだったころにくらべて、交通手段や家電製品の発達などによって、体を動かすことが少なくなってきています。つまり生活が便利になったかわりに、体を動かす機会がへってしまったのです。このような生活の 中では、意識して体を動かさないと今の体力を保つことさえも難しくなります。

昨日はからだを動かしたかな

人間の健全な発達・成長を支える体力

 体力は、人間のあらゆる活動の基本となるものであり、健康な生活をおくる上でも、またものごとに取り組む意欲や気力といった精神面の充実にも深く関わっており、人間の健全な発達・成長を支え、より豊かで充実した生活を送る上で大変重要なものです。
 こうしたことから、子どもの時期に活発な身体活動を行うことは、成長・発達に必要な体力を高めることはもとより、運動・スポーツに親しむ身体的能力の基礎を養い、病気から身体を守る体力を強化し、より健康な状態をつくっていくことにつながります。

心 身体 知性

免疫力の低下を防ぐためにも体力向上が大切

 いつでも元気に体を動かすことができるのは、体の活動をささえる体力が備わっているからです。体力とは、心臓、筋肉、神経などの体の総合的な能力で、人間にとって重要な能力であるといえます。
 体力が高まると、カゼなどの病気にかかりにくくなり、かかチても治りやすくなります。また、肥満や運動不足からおこるいろいろな病気も防いでくれます。さらに、ものごとに取り組むやる気、集中力、ねばり強さ、といった心の働きも高まります。

免疫力の低下を防ぐためにも体力向上が大切 免疫力の低下を防ぐためにも体力向上が大切

体力を伸ばすには、いろいろな運動や外遊びが大切

  幼児期や小学校低学年の段階をへて、小学校中学年(3〜4年生)になると、身体の発達面では比較的安定した時期となります。また、歩く、走る、跳ぶ、投げる、捕るなどの基礎的な動きがよりスムーズに行えるようになってきます。さらにこの時期は、思春期の発育の準備期でもあり、スポーツに対する興味が芽ばえ、運動する喜びや 意欲、そして他者との関わりを意識するなど集団活動に不可欠な社会性に対しても理解を深めることができるようになってきます。野外活動など、自然環境を利用した遊びや身体活動を積極的に行うことも効果的です。

特に小学校高学年(5〜6年生)は、人生でもっとも成長の著しい思春期の入り口と言われています。個人差はありますが、身長が急速に伸びたり、心臓をはじめとする内臓器官や骨、筋肉など、運動にかかわる身体の諸機能の著しい発達がみられたりするようになってきます。この時期は、一生のうちで最も重要な「心身の成長の黄金時期」と言えるでしょう。また、精神面でも急速な発達がみられる反面、不安定な状態にもなりやすいので、心身の発達のバランスがとれるように配慮する ことが大切です。

友だちといろいろな外遊びを楽しんだり、さまざまな運動にチャレンジしたり、海や山など自然の中での活動に参加して、思いっきり体を動かすことの気持ちよさや楽しさを味わってみましょう。

体力を伸ばすには、いろいろな運動や外遊びが大切